初恋 二度目の恋…最後の恋
「大丈夫です。きちんと家まで送ります。」
そう折戸さんが言うと、高見主任は安心したように綺麗な顔で微笑み、並々に注いだグラスに形のいい唇を付ける。まるで水を飲むかのように消えていく透明の液体は高見主任の口から魅惑的な溜め息を引き出し、潤ませた瞳はやはり魅惑的な光を宿したままだった。
「お世話になりました」
「また遊びにおいで」
いきなり来たにも拘わらず、高見主任は最後の最後まで優しくてドアが閉まると同時にホッともした。大事な休みを邪魔してしまったのではないかと思ったけど、横を見ると折戸さんもニッコリと笑った頷いてくれたので私も顔が緩んだ。
タクシーに乗り込むと、折戸さんは私のマンションの住所を言う。どうして知っているのかと驚いて見つめると、その答えを簡単に種明かししてくれる。
「営業一課に配属されるのが決まったときに高見主任と一緒に美羽ちゃんの履歴書を見たから、ある程度の場所は分かる。だけど、詳しい番地は分からないので自分で説明頼む」
「はい」
「今日は遅くなってしまったね。まさかこんなに遅くなるとは思わなかった」
タクシーの中で折戸さんは小さな囁くような声でゆっくりと言葉を紡ぐ。それは酔いの混じった声。そして、私のことを本当に心配してくれている声。その声は酔っている私の身体に優しく染み渡る。
「楽しかったです。誘ってくださってありがとうございます」
そう折戸さんが言うと、高見主任は安心したように綺麗な顔で微笑み、並々に注いだグラスに形のいい唇を付ける。まるで水を飲むかのように消えていく透明の液体は高見主任の口から魅惑的な溜め息を引き出し、潤ませた瞳はやはり魅惑的な光を宿したままだった。
「お世話になりました」
「また遊びにおいで」
いきなり来たにも拘わらず、高見主任は最後の最後まで優しくてドアが閉まると同時にホッともした。大事な休みを邪魔してしまったのではないかと思ったけど、横を見ると折戸さんもニッコリと笑った頷いてくれたので私も顔が緩んだ。
タクシーに乗り込むと、折戸さんは私のマンションの住所を言う。どうして知っているのかと驚いて見つめると、その答えを簡単に種明かししてくれる。
「営業一課に配属されるのが決まったときに高見主任と一緒に美羽ちゃんの履歴書を見たから、ある程度の場所は分かる。だけど、詳しい番地は分からないので自分で説明頼む」
「はい」
「今日は遅くなってしまったね。まさかこんなに遅くなるとは思わなかった」
タクシーの中で折戸さんは小さな囁くような声でゆっくりと言葉を紡ぐ。それは酔いの混じった声。そして、私のことを本当に心配してくれている声。その声は酔っている私の身体に優しく染み渡る。
「楽しかったです。誘ってくださってありがとうございます」