初恋 二度目の恋…最後の恋
 ベッドから起きて、コーヒーメーカーをセットして、シャワーを浴びに行く。ベッドからバスルームまでの道は少しなのに、身体が重いのは昨日の疲れが残っているから。明らかにオーバーワークな一日。でも、最高に楽しかった一日でもあった。


「楽しかったのはいいけど、もっと体力をつけないと」


 そんな言葉を零しながらシャワーを浴びると、少しだけ身体が楽になる。髪は海辺で塩の含んだ風に晒されていたのか、ゴワゴワになっていたけど、いつものシャンプーで何度か洗うと綺麗になった。徐々にいつもの私に戻っていく。


 シャワーを浴びてリビングに戻るとキッチンからコーヒーの美味しそうな香りがリビングを満たしていた。


 今日はお祖母ちゃんの病院に行く日。


 本当なら洗濯とか掃除をしてからお祖母ちゃんの病院に行くけど、今日は寝坊したから、順序は逆。先にお祖母ちゃんのお見舞いに行くことにした。お祖母ちゃんも待っているだろうけど、私が会いたい。


 昨日の素敵な一日のことをお祖母ちゃんに話してみたら驚くかしら?研究しかしてこなかった私の驚くほどの刺激的な一日をどう思うだろうか?


 ブラウスにスカートといういつもの格好をして私はマンションを出た。今日は昨日と同じくらいのいい天気。ずいぶん寝ていたから時間は過ぎてしまったけど、今日は今日でいい一日になってほしいと思う。


 病院に向かうバスに乗り込みながらそんなことを思った。

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