初恋 二度目の恋…最後の恋
私たちが入った店は本格的なイタリアンレストランだった。海沿いの店だからこその海産物をメインのメニューが並んでいる。ドライブをしてきたからか、少し昼の時間が過ぎていたので、待たずに店の中に入ることが出来た。
残念ながら、窓際の海が見える席は座ることが出来なかったけど、それでも、十分に雰囲気は楽しめる。そんなお店だった。真っ白なテーブルクロスに並ぶのは綺麗に磨かれたグラスとカトラリー。
テーブル毎に貝殻を組み合わせて作ったランプが置かれている。今は明かりは灯ってないけど、夜になると雰囲気を楽しめそうだと思った。
席に座ると、革張りの重厚なメニューを渡された…。だけど、値段を見て驚いてしまう。高過ぎる…。お昼の時間でこの金額なら夜はどうなってしまうのだろうかと思うほどの値段だった。
「俺の奢りだから遠慮しなくていいぞ」
「いいんですか?」
「ああ。蒼空も好きなのを頼めよ。坂上ちゃんも好きなのを頼んでね」
好きなものと言われても何を選んでいいかわからない。メニューを見ながら迷う私に折戸さんはニッコリと笑い掛ける。
「決まった?」
「悩みます。何が美味しいのでしょうか?」
メニューは日本語の注釈があるけど、全部イタリア語らしきもので書かれている。英語じゃないことくらいしか私には分からない。
「決めれないなら、俺が選ぼうか?」
「はい」
「前菜は…何にしようかな。坂上ちゃんは嫌いなものはない?」
残念ながら、窓際の海が見える席は座ることが出来なかったけど、それでも、十分に雰囲気は楽しめる。そんなお店だった。真っ白なテーブルクロスに並ぶのは綺麗に磨かれたグラスとカトラリー。
テーブル毎に貝殻を組み合わせて作ったランプが置かれている。今は明かりは灯ってないけど、夜になると雰囲気を楽しめそうだと思った。
席に座ると、革張りの重厚なメニューを渡された…。だけど、値段を見て驚いてしまう。高過ぎる…。お昼の時間でこの金額なら夜はどうなってしまうのだろうかと思うほどの値段だった。
「俺の奢りだから遠慮しなくていいぞ」
「いいんですか?」
「ああ。蒼空も好きなのを頼めよ。坂上ちゃんも好きなのを頼んでね」
好きなものと言われても何を選んでいいかわからない。メニューを見ながら迷う私に折戸さんはニッコリと笑い掛ける。
「決まった?」
「悩みます。何が美味しいのでしょうか?」
メニューは日本語の注釈があるけど、全部イタリア語らしきもので書かれている。英語じゃないことくらいしか私には分からない。
「決めれないなら、俺が選ぼうか?」
「はい」
「前菜は…何にしようかな。坂上ちゃんは嫌いなものはない?」