妹と彼氏が××してました。
はじめてだよ‼

み、みみみ…見ちゃったよ⁉

他人の行為を見たことのなかった私は、「これはビッチになるためのもの、仕方ない」と思いながらも、顔を赤くするのが精いっぱいで。

男の人の方は、濃厚な言葉攻めともう見てもいられないスキルで女の人を腰砕きにしている。女の人の方は、野外というので恥ずかしがっていて。

ああ、もうこれビッチ関係ないじゃん…と悟りきった次の瞬間、

「ゆきっ…‼や、…やだッ‼もっ…む、りっ」

女の人はもう嫌だというように体がこわばり始めたのに対して『ゆき』さんの方の顔は…すごく余裕に見えて。

心なしか口角が上がっているようにも思える、まるで下等動物を見ているような目だ。

「酷い顔…」

なんて、無意識に口をついてでてしまった。…私はあんな風にならなきゃいけないんだろうか?鞭と馬乗りは必須なのだろうか。

「嫌だって何が?言ってごらん?」

「ゆきさん」はそう言ってすました顔で聞いている。これはすごい。もう私さっきから「すごい」としか言ってないよパトラッシュ…




まあそのあとも喘ぎ声は続き、素晴らしくうるさいハーモニーに私の心がくじけそうになった時、女性の方は意気消沈したように床に突っ伏し荒れてピンク色に染まっている体を惜しげもなく晒して寝転んだ。

どうやら終わったようだ、エロ本も真っ青な濃厚な時間をありがとう。ビッチになれというならばこれをしなきゃいけないんだね、泣きたい。

そんな女性をゆきさんは見ることもせずに小さな声で何かを呟き教室を出ようとしていた。

出ようと…え!?

いやいやいやいやいや!

こっちくるんですけれども!?

すとっぷ!こっちくんな!
< 14 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop