【企】恋する君に口づけを


「告白大会…出んの?」



「っえ」




想像もしてなかった言葉に、思わず声がうわずる。
なんで知ってるんだろう……。




「……そうなんだ」




そんなあたしの反応を肯定と捉えたみたいで、康太は冷たくそう言った。


そしてそれ以上はなにも言わずにあたしの横を通り過ぎた。




「愛莉、早く行こう」



「あ、うん…」




なんだか、康太の様子がおかしかった。
康太は周りの人から『クール』って言われるくらい冷たいけど。




さっきはそういう冷たさじゃなかった。
なんだか、避けられたっていう感じがした。




さっきよりも、もっともっと不安が増してくる。




康太の返事を聞くのが怖い。
だけど…“もしかしたら”、って小さな可能性を信じたい。





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