クレームの女王
スーパーの店長にもらった二万円で
旦那と祐樹にごちそうを買ってやればよかったんだ。


祐樹に変身ベルトをねだられたとき
買ってやればよかったんだ。



旦那のぼろぼろのバイクを
事故る前に買い替えてやればよかったんだ。


しかし麗華はすべて自分の欲を優先してしまった。
麗華はため息をついた。


自分はどうかしていたんだ。


目の前に臨時収入が突然転がり込んで
おかしくなってしまっていたんだ。


そうだ。このバッグは返品しよう。


その方がよいに決まっている。


麗華は返品の手続きをしようと
スマホを立ち上げた。


ネットショッピングのトップページが
麗華のスマホに映し出される。

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