クレームの女王
部屋を出て行こうとした時
麗華はゴミにつまづいた。


堆く積み上がったゴミが
なだれを起こして崩れていく。


その時
ブランド物のバッグが


ゴミの下敷きになってしまった。


麗華の足が止まる。

「どうしたの?」


祐樹に聞かれても
麗華はうごかない。


いや違う。


麗華は動けなかったのだ。


どんなに前に進もうとしても
足が動かない。


ブランドのバッグが
ゴミにまみれたのをみた瞬間


麗華の決心が
揺らいでいく。

頭の中に
ホストクラブで


姫様扱いされた
甘い日々が蘇る。


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