クレームの女王
祐樹は車がたくさん行き交う
道路へと財布を思いっきり投げた。



「ああああ!」



麗華は頭を抱えて泣き叫んだ。



転々と転がった財布は
車道の真ん中に転がっている。



転がった財布の前にとても大きなトラックが
走ってきた。



今まさに財布がひかれてバラバラになろうとしている。



「さ、財布が!財布があああああ!」



麗華は髪を振り乱し
目を血走らせて車道に飛び出した。


祐樹は無表情でその様子を見つめている。


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