クレームの女王
しかし麗華は頭を振ってステーキを元に戻した。


こんなところで無駄遣いしている場合じゃない。
麗華はそう思ったのだ。


ステーキを戻した麗華はスマホを取り出し
ネットショップのアプリを立ち上げた。


写しだされた画面の中の財布を見て
思わず笑顔になる麗華。


まだ買えもしないのにカートの中に入っている
麗華の憧れの財布は


Lのロゴマークが色とりどりの色で描かれていた。



このブランド物の財布は世界で一番
麗華を笑顔にしてくれる。


ほかの何物よりも
麗華はこのブランド物の財布が心の支え。


ロクに稼ぎもないのにこずかいばかりほしがったりしない。
お漏らしをして泣き叫んだりしない。


そんなおりこうさんの財布をゲットするためには
もう何でもする。


麗華は段々とそう思い始めていた。
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