華道~小悪魔年下男子と同居!?~





「唯…?」







私は動揺して唯を見つめる。




唯は真っ直ぐと私を見つめてきた。





「ねえ、もし今、俺があいつだったら
 同じようにキスされてんの?」




「え。」







唯の顔がどんどん近づいてきたのは
わかった。



それはまるで唯が私をためしてるように
見えて、



だけど私は逃げなかった。





もしそれが涼介だったら?







きっと逃げてる。


幼なじみっていう仲良しの関係を
壊したくないから。





じゃあなんで唯とは出来たの?



そんなの






「わかんないよ。」




わかんない。




「へえ。じゃあ百合は誰とでも
 キスできるんだ??」




私のすれ違った答えに唯の顔が
歪んだ。




「ちがう。誰とでもキスできたのが
 わかんないんじゃなくて、どうして
 唯とは出来たのかが分かんないの」




私の言葉に唯は笑う




「その答えは簡単だよ。」




簡単…??





私がキョトンとすると唯は
クスッと笑って




そして







「百合は俺の事を好きになりかけてる
 からだよ。」






…え?

私が唯を好きになりかけてる?!
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