鈴姫伝説 SideStory 番外編




「すずか」




 優しく、そして甘く呼ばれた声に顔を上げると、千の金の瞳と視線がぶつかった。



 その強い眼差しから、反らすことはできない。



 そして、千の長くて白い指が、あたしの顎を捕らえて・・・・・・。



 
「あ・・・・・・」




 彼はあたしに、唇を重ねた。


 温かいその温もりに、さらに涙がこぼれた。



 

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