鈴姫伝説 SideStory 番外編




 気付けば、あたしは千の腕の中にいた。




「見ないでっ・・・・・・!」



「・・・・・・なんで?」




「あたし、似合わない、から」






 式だから、とさっきの女の人にすごくメイクされちゃうし、なんかこのウエディングドレス、肩とかめっちゃスースーするし・・・・・・。




 恥ずかしいよ・・・・・・。




 すると千は、あたしの身体を回して向き合うようにさせた。




 顔を上げれば、千の顔があって、金の瞳と視線がぶつかる。



 そして、コツリと額を合わせた。



 ドキリ、と心臓が大きく跳ねる。






「それ・・・・・・」




「え?」




「似合ってる、キレイだよ、すずか」





 涙が溢れそうになる。



 あんなに自信がなかったのに、千に一言言われただけで、こんなにも自信が持てるんだ。



 ニコッと千はキレイな笑みを浮かべて、顔を近づけた。





 わわわっ!




 そんな、ここで・・・・・・?





 慌ててギュッと、目をつむる。






< 35 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop