優*雪

感情

沖田と雪之介

二人の所へ永倉が加わる


「雪之介……
俺な、お前にずっと謝りたかったんだ」

「なに? 」

「お前に酷いこと言ったよな
刀を握ったことない奴に
俺の気持ちは、わからないとか言って……
              ごめんな」



「……いやぁ、謝らないで
俺、本当に気持ちわからないし…」

「でも、お前も斬ってただろ?」


「……俺
……二人みたいに優しくないから
何の感情もないんだ
捨てたから……
俺が斬った奴らにも
家族や大切な仲間がいただろうな
俺は、母親が死んでも泣かなかった
芹沢さんやお梅さんが死んでも
心がないんだ」


「なに言ってんだよ!
心がない奴が人を助けたり
慰めたりしねぇよ!!」

「そうだよ!」


「本当、優しいよね!ありがと!」

にこっ



雪之介の哀しそうな笑顔だった








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