優*雪

京都見廻組




四月二十六日


正式に『見廻組』が発足した





二条城にて、式典が開かれた

新選組も参加

禁裏御守衛総督である 慶喜 も参加

慶喜の側近として
雪之介も顔を下半分隠し参加



「雪!どうだ?」
「特に怪しい奴はいない」
「引き続き注視してくれ」


見廻組を探る


堅苦しい式典の後、挨拶交わす為ばらばらと動きだす



「慶喜。世は平らになるかな…」
「珍しいな?弱気か?」

「安政の大獄を思い出した」
「井伊直弼か
お前がやったんだったな」


「あの頃からだな
新選組を創りたいと思ったの」


「そうか。俺が謹慎している間にも
お前は、先をみていたか」





色々な人が慶喜のもとへ挨拶にくる

容保や新選組も…

雪は、黙って慶喜のそばにいる

しばらくして




「面倒だな」


人の途切れたときに、雪が呟く



「これくらいは、良い方だ」

「へぇー」

「疲れたか?」

「まあな。なれてねぇし」

「下がってもよいぞ?」

「いや。いる」

「頑固だな。無理するな
下がるときは言えよ?」

「はいはい」










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