優*雪

蒔田と雪之介

会津藩本陣 金戒光明寺で 司の葬儀が行われた

容保の横には、黒覆面の雪之介が座る


新選組も参列して皆、涙を流した



多くの者に惜しまれ、司はたびだった




司の上司である蒔田を雪之介が呼び止めた

「蒔田。司がな。年下の上司がすげぇ良い奴で困るって言ってた。」


「司さん、雪之介と同じ年だよな。いつも俺に敬語使うから、やめてって、言ってもやめてくれなかった。」


「司は、尊敬できる相手には敬語なんだ!たとえ年上でも、きらいな奴に敬語使わなかったよ。会津の教え知らなかったのかな。ははっ」


「蒔田!!司の分も見廻組を頼んだぞ!」


「新選組に負けないくらい上にいくよ!」


「司に胸はれる生き方しような!」




二人は司の前で語った

きっと司は、聞いている と信じて…



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