優*雪

朝餉を食べに行くと

先に食べていいって言ったのに皆待ってた

「局長が直々に朝餉を作ってくれた」

皆、よっぽど嬉しいことなんだな

せっかくの朝餉… 冷めたな

近藤さんと苦笑いした

総司の隣ですっかり新選組の一員になった

慶喜がおいしそうに食べていた


「慶喜…今日一日新選組と過ごすから!」


俺が小声で言うと


「俺も!」 「ありがとう!!」


嬉しかった!


慶喜は、駄目って言わない

慶喜もいてくれる


朝餉の片づけは平隊士がしてくれることになった


「よし!土方の部屋に集まるぞ!」


なんで、土方さんの部屋なんだ?

ぷっ!!!

土方さんの顔、すげえ引きつってる

仕事出来ないもんな…あははっ

手伝ってやるか…


土方さんの部屋に皆で集まり
総司の机を借りてきて
話ながら書類を作る


土方さんをチラッと見ると……
手が動いてない……


「ちゃんとやれよ!!」

「やってるつもりだ!!」


なんでいばる!!!



「動いてない!」

「ちょっと休んだだけ!」



子供か!!って言い訳しやがった!

ふん!!話ながら昨日の仕事を終わらせた


土方さん…一枚も終わってない

「なにやってんの?」

「仕事…」

殴ってやろうか……いや

慶喜がお世話になってるし……


「貸せ!」

半分取り上げた

話ながら仕事終わらせた

なんで!? 土方さん…

「一枚も終わってないってどういうこと?」

「いや…なんでかな?」

「こっちがききたいわ!」


「まあまあ!雪!あとのは土方さんがやるから一緒に話そう!」






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