優*雪

優太目線

見廻り組のことは、司に任せていた

司は何かあれば、相談してくれる

そう思っていた

見廻り組の編成? ……きいてない!!

司も見てない!?


~あのやろぅ!!!


確認もしない司にも怒りがこみ上げる


今日は、天井に影朗(カゲロウ)もいない





容保のところへ行き

「また、裏切るつもりだろ!!

許せない!

容保の思い通りにはさせない!

編成の中身なんて、見なくてもわかる!

浪士組に都合の悪い奴や、身分ばかりで志のない奴、出世したいだけの奴!

誰かを守る強さのある奴は、いない!

ただ刀持っているだけ、飾りだろ?

ふざけるな! 浪士組は潰させない!」

喧嘩を売った



本当は、浪士組が安定するまでは、慶喜には会わないつもりでいた

だけど、浪士組を守る為!!





慶喜のところに行く

久しぶりに会う慶喜は優しく、俺の話を黙ってきいてくれた

俺のお願い通り、葵に編成を指示してくれた



だけど……
こんなに優しい慶喜とも喧嘩した

「優菜……浪士組には、もう関わるな」

色々言われたし、言いかえしもした


だけど、この言葉が慶喜が俺を捨てた

そう思った

慶喜……俺たちの…子供だって言ってくれたのは、嘘だったのか…?


慶喜が俺を、愛してくれていると…
勘違いして……

わがまま言って…



これ以上は、嫌われたくなくて……


逃げるように出てきた

< 72 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop