【完結】四ツ葉のクローバー。


そう言った桜南の目は真剣そのもので

こっちがうぇぇぇえ…となってしまいそう。

だけど、負けないぞ!

こっちもぐっと睨む。

「…ふーん、じゃいいよんっ。
伊藤が転校して彼女できてラブラブしてるの見て
泣いても慰めてやらないもーんだ。」


プイと顔を背けられて今から泣きそう。


「嫌ぁぁぁあ。慰めてぇぇ(泣)」


Help!というように両手を桜南に伸ばす

「ほらね〜、それで泣くのは後悔した選択なのよ。
後悔しないようにするにはどーするべき?」

後悔しないように?

つまり、私が泣かない選択肢?


「こっ…こく…は…く?」


ニッと口端をあげて笑う桜南は悪魔にも、

「せーかいっ☆」


天使にも見えた。


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