【完結】四ツ葉のクローバー。


「あれ?そっちは俺にくれないの?」


そっち、とはカップが入った袋。

いや、あげてもいいけど使うってわけじゃないし恥ずかしい…。


「いや、翔太にあげるけど…
でもやっぱりちょっと恥ずかしいというか…」

めちゃめちゃ恥ずかしいじゃん!

合わなかったり、喜んでくれなかったらどうしよう?!

とか考えるんだから…


「えー、でも今渡してよ。」

「…いくら、翔太の頼みでもそれはー…「お願い」」

「今日は俺の?」

「誕生日、」

「て事は俺の言う事聞いて?」

…そう来るのか…。ここで断ってもきっと翔太は怒らない。

だけど…。

「…お誕生日おめでとうっ」

バン、と翔太の胸元に袋を押し付けて
すぐに2階へと逃げる。


「あ、ちょ!」

翔太が呼び止めるのも無視して。


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