ツンデレな彼と同居中♡
下駄を履くのに悪戦苦闘していると、

風雅がため息をついて私の前に片膝をついた。

「履かせてやるから貸せ」

「えっ……」

風雅の言葉に驚いて目を瞬かせていると下駄を奪われた。

「…ほら、さっさと足出せよ」

そう言われておそるおそる足を伸ばす。

風雅は下駄を丁寧に履かせると私の方を見た。

ドキッ…

下から見上げられる形になり、その色っぽさに胸が高鳴る。

「っ…!で、出来たから立ってみろ」

そう言われて風雅に支えられながら立つ。

「立ちにくい…」

「は、初めだけですぐ慣れるだろっ。
さっさと行こうぜ!」

風雅がそう言って玄関を開けたので、

「うんっ…!」

と返事をして家を出た。
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