ツンデレな彼と同居中♡
「…で?なに?」

…気にしてるなぁ?気にしてるなぁ??

少し顔がにやけてしまって理玖に怪訝な顔をされる。

私は慌てて咳払い。

「…で、百合ちゃんね、泣いてたんだけど」

「…へー」

そう言って布巾を置きに行き、また戻ってきた理玖。

表情は見事になし。

…こらぁ、行動だけじゃなくてちゃんと表情でしめしなさいぃぃ…

「なんでだと思う?」

「…さあ。風雅に振られたとかじゃない?」

…がーん……

「…あ、ごめん」

ショボーン……

う…ま、負けるもんか!!

「ち、違うよ!!
全っ然違う!!」

「…はあ、じゃあなに」

「…理玖に誤解されたから」

「…へえ。なんの?」

「自分で考えなさいよっ」

そう言って理玖を睨む…けど…

…無理だよねぇ…鈍感だもん、理玖って。

恋愛に疎いし。

…ミートゥーだけど。

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