私を惚れさせて。私の虜になって。
雨音の中
無言で3人が並んで歩いている。

なんだか2人ともピリピリし出したけど、なんでか全くわからない。

「…ねぇ」

沈黙に耐えられなくなって、話題もないのに声を発した。

「気にしてねぇの?」

まーくんがそういう。

傘のせいで顔が見えないけど。

「何が?」

「悪口叩かれてたじゃん…」

なんだ、そんなことで。

「そんなことでピリピリしてんの?」

「するだろ…!」

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