私を惚れさせて。私の虜になって。
「やだ」

手が離れちゃった。

「早く」

怒りっぽい口調でそう言って、松木の胸に顔を埋める私の頬を包む。

「何…?」

「キス、させろ」

< 206 / 489 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop