私を惚れさせて。私の虜になって。
結局、モリは朝の会が始まっても来なかった。

「モリちゃん休みかよー!つまんないじゃん今日!!」

せーちゃんは発狂ぎみだ。

担任曰く、モリは熱を出したらしいけど。

「せーちゃん落ち着いて。」

「モリちゃんー…」

あぁ、やっぱ。

私より、遥かにモリのが好きで。

私がいようがいまいが関係なくて。

モリと話してるときに、私が加わったときなんかは…

邪魔、とか、思われてたのかな。

やっぱ。

友達とか、いらん。

そういうの、嫌だから。

もう、味わいたくなんかない。
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