私を惚れさせて。私の虜になって。
2人が勝手に選んだ4色ボールペン。

松木たちについて行って、筆箱本体が並んでいる所に向かう。


「筆箱とか、板チョコの箱でいいんじゃね?」


「……え」


横からした、間違えなく松木でもまーくんでも俊くんでもない声。


「こんな、要らないよ?制服とかっ!ダサすぎ!つか、男好きだったんだ?引くわー」


一気にまくし立ててくる、せーちゃんと、モリ。


「久しぶり」


軽くあしらって、向こうに行ってしまえば。


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