私を惚れさせて。私の虜になって。
「あぁ、分かってる。すがちゃんの傷がえぐいことは」

「わかってんなら…」

「だからすがちゃんに、強要はしない。俺がどう思ってるかを知って欲しかっただけ」

「…そう」

「そろそろまーくんだろ

「そーね」

松木は席に戻って、

「あいつ、サボってんじゃねぇ?」

「かもね」

笑っていた。
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