手記

あなたのしあわせが
あなたのしあわせであるように

あなたのかなしみも
あなたのかなしみなのです


僕はあなたから
奪いたくないよ

寄り添うしかできないし
寄り添うしかしないのさ

悲しみ背負って歩くあなたの
あなたの手を取って
僕も歩いて行くんだ
歩いて行きたいんだ


背負ったかなしみも
いつの日か鼻歌になるよ
手にするよろこびは
月夜に似合う花になるよ
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