”好き”になってよ。




...全部聞こえてるけど。


「本当に別れたんだ?」

「うん」

「どっちから?藤波先輩?」

「うん」

「せっかくの運命の人だったのにねぇ」

「うん」


「って...ん!?」

「あははっ。うそうそ。紙見ちゃった」


大笑いしながら、ポーチの中に入っているはずのおまじないの紙を広げてみせた。
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