”好き”になってよ。



「じゃあ行くか」

父がそう言って、母と車に乗ろうとした時に俺は逆方向に向かった。

そう、千咲の元に。

上手く伝えられなかったけど、
好きだって言えなかったから、俺は戻ってこないといけない。

だからその居ない間に他の奴のものになって欲しくないから、渡した指輪。

そして、俺は千咲の目の前から、消えた。
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