キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




図星をつかれて言葉に詰まる。



「すっ、少しは伸びたもんっ、1ミリくらい?」



私がそう言うと蓮斗は私の髪の毛をいじる。



「髪は…だいぶ伸びたな。」



髪をいじる手が時々首に当たってくすぐったい。



「髪は伸びやすい体質なんだよね。」



本当、驚くほど伸びちゃうんだから。



「昔から、な。」



目を細めて笑う蓮斗に胸が高鳴る。



やっぱ私ーー



「蓮斗のことが好き。」



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