キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「ねぇ、蓮斗、雰囲気変わった?」



なんだか、おとなしくなった?優しくなった?それとも、大人になったのかな?



うーん、と頭を悩ますと蓮斗はクスリと笑った。



「気のせいじゃない?詩織は…なにも変わってないな。」



そう言って愛おしそうに頭を撫でられドキリとする。



「わ、私だって変わったよっ!身長伸びたもんっ!」



私がそう胸を張ると蓮斗は意地悪に笑った。


ーーあ、この表情、入院前と同じだ。



「おまえ、チビだからどれだけ伸びてもわかんねーよ。ってか、もう止まってるだろ。」



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