キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




「なんだよ、話って。」



詩織が帰ったのを確認してそう聞く。



「……おまえ、なんで入院してたの?」



いつもの軽い感じとは真逆の感じで聞いてくる合山。




「なんでって、検査入院だっつってんだろ。」



俺がそう言うけど、合山はまだなにか不満そうだ。



「嘘つくなよ。おまえ、嘘つくの下手だよな。」




「は?嘘なんてついてねぇよ。」




嘘なんてつき続けなければいけない。


例えバレても、なにがあっても、

絶対に嘘を通さなきゃいけねぇんだ。




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