キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜




力なく返すと合山はふっと微笑む。



「無理はするな。だけど生きろ。」



合山にそう言われ、本当に目頭が熱くなった時、



「おまたせっ!」




詩織が戻ってきた。




「お、眞鍋ちゃん、買ってきてくれた?」



「うんっ、はいこれ。」



「サンキュー。」




合山と詩織のこのやり取りのうちに、いつも通りの表情を作る。



「詩織、おかえり。」




俺がそう言うと詩織はとびきりの笑顔で、



「ただいまっ!」




と言った。




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