キミの最後の贈り物〜花言葉に想いをのせて〜
俺の想いを
それからしばらくが経った。
日に日に、体調が悪くなってるのを感じる今日この頃。
今日は一段とだるかった。
「で……大丈夫?」
いつものようにお見舞いに来てる詩織と合山が心配そうに見ている。
最近では笑顔を作るのも難しくなってきた。
だけど心配させないように残ってる力で笑顔をなんとか作ると詩織の顔が泣きそうになる。
どうやら、今日は笑顔がうまく作れないらしい。
もうこのとき、俺は確信していた。
このまま目を閉じれば死ぬことを。
「蓮斗、看護師さん呼ぶ?」
ナースコールを押そうとしてくれる詩織。
「いや、大丈夫だ。」
力なくそう言うと詩織はグッと唇をかんだ。