恋の定義──そして今日も、君を想う──
ケンカしているのか、じゃれているのか。

仲がいいのか、悪いのか。

(でもやっぱり、お似合いかも…。)

昨日のシンヤとマユのことを知らないレナだけが、不思議そうに、でも微笑ましそうに二人を見ていた。



「オレたちも、何か、買う?」

ユウが思いきって尋ねると、レナは目の前にあった琉球ガラスのグラスを指差して、ユウを見上げて笑った。

「これ、欲しい。」

「いいじゃん。これにしようか。」

ユウは青、レナは赤のグラスを選んだ。

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