恋の定義──そして今日も、君を想う──
「これでいつか一緒に、泡盛とか飲んでみたいね。」

赤いグラスを光に透かして、レナは楽しげに微笑む。

「うん、いいな。」

「でも…。」

「ん?」

「それまでは、ユウの作ったカフェオレがいいな。」

「…ん、いいよ。」


(ああ、オレ今、すっげー幸せだ…。)


それぞれに好きな相手との距離が縮まったような、何も変わっていないような…。

それでいて、ほんの少し前進したような。

そんな修学旅行が、幕を閉じた。
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