恋の定義──そして今日も、君を想う──
「ユウ…。」

「レナ、好きだよ…。」

ユウはレナに優しくキスを落とす。

額、頬、唇…。

それからユウは、レナのパジャマのボタンをゆっくりと外し、そっと脱がせた。

「恥ずかしいから、あんまり見ないで…。」

胸元を隠そうとするレナの手を取り、ユウはその細い指にも口づける。

「ダメ…。ちゃんと見せて。他の誰にも見せたことないレナの全部…オレだけが知ってたいから。」

「…他の子と、比べたりしないでね?」

「しないよ。さっきも言っただろ。オレ、レナ以外の女の子の体になんか興味ないって。レナの体だから、見たいんだよ。」

そう言ってユウは、レナの両手を自分の手で包むようにしてベッドに押さえつける。

「キレイだよ、レナ…。すごく色っぽい。」

ユウは、レナの胸元に何度も優しくキスを落とした。

「あっ…。」

レナが小さく声をあげる。

ユウの大きな手が、柔らかい唇が、レナの身体中に愛しそうに触れた。

「好きだよ、レナ…。ずっと、レナとこうしたかった…。」

「ユウ…。」

(大好きな人に触れられるのって…こんなに温かくて幸せなんだ…。私、ユウが好き…。)

そしてレナは、ユウの“愛してる”の言葉を聞きながら、ユウへの愛しさも、初めての痛みも、すべてをユウに捧げた。


それから二人は、愛しさを分け合うように抱き合って、安らかな眠りについたのだった。


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