恋の定義──そして今日も、君を想う──
「一緒に、踊る?」

ユウが、照れ臭そうに手を差し出す。

レナは、差し出されたその手を少し見つめた後、そっと自分の手を乗せてうなずいた。


そして二人は、少しぎこちなく、照れ臭そうに手を取り合いながら、ゆっくりと音楽に身を委ねる。

(ずっとこのままでいられたらな…。)

心地よい夜風が二人の頬を撫で、キャンプファイアの炎がユウの切ない想いを焦がすような、そんな一時だった。




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