風に恋したキミと
抵抗したって、
わたしのこの泣きそうな声で言ってもちっとも意味がない。
「……ぐすっわたし、走れます!
走りたい……んです!
明日走るために……今日まで……頑張ってきたんです」
こんなの酷すぎる。
わたしのこの努力がいったい何が足りなかったって言うの。
「だめだ、明日は小川は棄権しろ。
病院に行って診てもらえ」
先生の意志はもう変わらない。
わたしの気持ちをどんなにぶつけたって響かない。