風に恋したキミと
家に帰ると、わたしはお母さんを呼んだ。
「どうしたの、そんな顔して?
明日大会だっていうのに、強気で行かないと!」
言ってないから仕方ないのは分かったけど、お母さんの言葉がグサっと刺さる。
「明日……大会には出ない。
足が痛くてもう走るのも辛いの。
だから明日は病院に行く」
それだけを言うのもまた涙が溢れてくる。
「莉桜……」
お母さんは眉を下げながらとても心配そうにわたしをみつめた。