【実話】終わらないトンネル


そんな頃、ずっと支えてくれた
命綱の存在だった彼氏に
遂に別れを告げられた。


「ごめん、これ以上耐えられない。
梓を嫌いになったわけじゃない
梓は悪くない、でも別れよう。」


もう聞きた言葉

みんな皆そうだ、
そうやって私のハンデに疲れるんだ
そんなのいつものことだよ
もういいよ 私は要らない子

私は歴代付き合ってきた人に
同じ理由で振られてきた

依存しすぎたり弱音を吐いたり
飽き飽きされるか疲れさせ
限界を迎えさせてしまうからだ


その時の私は心身ともに限界だった

別れを告げられた瞬間に
異変は明らかに起きた





全身が冷たく血の気がひき
ロボットのように無感情の顔になり
棒読みの言葉を何度も何度も


「好きじゃないのにマサトなんで居るの?
梓はマサトには要らないんでしょ?
好きじゃないんでしょ?じゃあ消えて」


『もうマサトは居ないんだよ』


そう言って道路に全速力で
駆け出したそうです


その時、 『死ねる』っと確信しました。






でも、左手首にぎゅっと痛みがして

マサトに道路の内側に引き戻され






死ねませんでした。




マサトには恨みも感謝もどちらもあります。

居なければ死ねていた
今は居たから死なずに済んだ


もちろん死なせてくれなかった
後ろめたさが強いでしょう


でも、マサトは言いました


「梓、俺はお前の横にはもう居れない
でも、お前は人を思えるから幸せになれるよ
死ねなんて俺は言わない。」


その時は、

「だったら、傍に居て!!」

と言ってしまいましたが、幼かったと感じます。



こんなところにしか書けないですが
マサト止めてくれて、ありがとう。
これから幸せになるからね。





それでも、「限界」は続き、

普通の生活を出来ない、今

ストレスを絶つしかない。


家族と話し合い、「自主退学」

つまり、高校中退を決めた。



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