【続】裏アリ男子にご注意ください!



「じゃあシュートやってみよっか」



できなさすぎる梨花に気をつかったのか、直くんは微笑んで言う。



さすが直くん、優しいなぁ。



直くんが梨花にボールを手渡してくれたから、梨花はゴールに向かってボールを投げた。



入りますよーに!



だけど。



……ガゴッ!



「あれ?」



気合いを入れすぎて勢いよく投げたボールは、リングに思いっきりあたって、ものすごい速さで梨花の顔のあたりに飛んでこようとしていた。



「わっ!」



ぶつかる……覚悟して目をつぶったとき。



「危ない!」



直くんの声がして。



「……あれ」



いた……くない。



みると、直くんがギリギリのところで片手でボールをキャッチしていて。



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