【続】裏アリ男子にご注意ください!
でも……。
「ボールはやいよ!」
直くんが投げるボールは、だいぶ手加減してくれてるはずなのに、梨花には上手にとれなかった。
直くんは梨花のいろんな方向に飛んでいくボールを片手でキャッチするのに、梨花はまっすぐ飛んできたボールを両手で受けとめるのがやっと。
「投げるよー!」
直くんはゆっくりボールを梨花に向かって投げた。
でも。
「きゃ───っ!!」
怖くてムリ!
あれ、梨花バスケ得意なはずだったのに……やっぱ小学校のときの記憶じゃダメなんだね。
「あれ、梨花ちゃんバスケ得意じゃなかったの?」
「シュートができるんだよ!」
いや、もうできるかどうかわかんないけど……。