【続】裏アリ男子にご注意ください!
歩くたびに足が痛む。
もしかして……転んでくじいた?
上手に歩けない。あんまり遅く歩いていたから、うしろから歩いてきたおじいさんに追いこされてしまった。
「……ふっ」
また笑い声がきこえる。誠だ。
その笑い声が近づいてくる。
「おまえ、歩きかた変だぞ? だからぬかされるんだよ」
「だって……」
「足、くじいたんだろ?」
そんな声とともに。
「ほら、乗れよ」
「……え?」
誠がしゃがんであたしに背中をみせる。
「早くしろよ」
「え、あ……うん。でもあたし重いよ?」