【続】裏アリ男子にご注意ください!
あたしはそんな安田を影から眺めていた。
そして、銃を受けとった安田は、二等のぬいぐるみめがけて……。
パンッ!
と、タマがぬいぐるみに当たる軽い気持ちのいい音がした。
みると、ぬいぐるみがうしろのほうへ倒れていて。
「すごーい! 1回で景品ゲットしたよあの人!」
「いーなー! わたしもあんなかっこいい人の彼女になりたーい!」
と、女の子たちがきゃっきゃとかわいらしく話している中。
「はい、美奈ちゃん」
安田はうれしそうに笑ってあたしにぬいぐるみを渡してくれた。
「あ、ありがとう……!」
本当にとって、あたしにくれるなんて。
言葉じゃ言いあらわせないくらい、うれしい……!
「よろこんでくれてよかった。じゃあ、次のとこ行こうか」
「……うん!」
最高な気分だった。