【続】裏アリ男子にご注意ください!
「だって、アツアツのおふたりさんの間にあたしたちが割ってはいるわけにもいかないし?」
ふふっと笑いながら美奈ちゃんが言う。
「それじゃあね、桃花ちゃん。……おめでとう」
「おめでとう!」
バイバイ、のかわりにおめでとうと言ってふたりは去っていった。
気を遣ってくれたんだ……。
でも、どうしよう。急にふたりとか緊張するなぁ……。
なんて思っていると。
「桃花、こっち向いて」
「へ? あ、うん」
誠に言われて誠のいるほうを半ば無意識に向いた。
すると。
「んっ……」
いきなり、ほっぺにキスされて。
「ま、誠……?」
「かわいいね、桃花」