【続】裏アリ男子にご注意ください!
いつもなら考えられないくらいの甘い言葉が降ってきた。
「誠? どうしたの急に……」
誠らしくないや、とつぶやく。
「だって今日は桃花の誕生日だし、たまには甘い言葉でもプレゼントしようかなとか思って」
「そっか……」
こんなレアな誠、もうみられないかも!
そう思うとワクワクした。
「えっと……好きだよ? 誠は?」
だから、ちょっと甘えたようなことを言ってみる。
あたしの言ってほしいことに気づいたらしい誠は、フッと笑う。
「そんなに言ってほしかった?」
そして。
「……好きだよ」
耳もとでそうささやかれたあたしは、爆発しそうなほど真っ赤になった。