空芽



図書室………







一応、今は
授業中なんだけど。





園田に

「来いよ、」て言われ、






言われるがまま
ついて来た俺。







もう、
どうにでもなれ、とでも
言わんばかりに。



なりゆきに任せよ、て。








「何話す?」



「ご自由にどーぞ。」





わざとそっけなく。



だってさ?
特に聞きたい事が
あるわけでもなく。




考えて考えて、
引っ張り出すとしても



『俺と似てる奴って
どんな奴だった?』


『前はどこ住んでた?』


………と。
まぁ、これくらい。




けれど
この疑問だって

別にそこまで
聞きたいわけでもなく、





むしろ今は、




こいつから離れたい。








なぜかあまり、
関わりたくない。








「なんで、って
思わないわけ?」





急に園田が口を開いて。






なんで、て。


そりゃあ、思うけど
何から聞いていいのか
俺は何を聞きたいのか

よく、分からない。







「俺は結構
聞きたい事あんだよね」



「何?」





俺なんか待ってないで
最初から聞けよ、て。



言ったら機嫌が
悪くなりそうだから。




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