鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 銀色のチェーンで首から掛けられるようになっている。



「これは、女神を千と姫様が倒したときに残された『女神の欠片』ですわ。


 たぶん、これに女神の生まれ変わりが近づけば、このペンタグラムは反応するでしょう」



「本当か」


 
 お父さんは、わずかに目を見開いた。


 けれど、アンゼリカさんは表情を曇らせる。



「・・・・・・絶対、とは言いきれないのですが・・・・・・無いよりはいいでしょう」



 
「ありがとう・・・・・・!」



 お父さんはそれを強く、握りしめた。

 



 そのあと、あたしたちは天界幹部たちに見送られ、天界を後にした。




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