切片詩集 限界セグメント
指先



『ゆびさき』


血管と神経で織りなす指先を
宇宙にそっと浸してみる
静かな音が舞い降りる浜辺は
粉雪に満たされて星も数えられない

夢現のような透明な色に
幻だと知っていても溺れる

二人の間にある細い糸を
神経と血管が取り込んでいく
指先がつながってしまうよ
もう離れられない

切ってしまえばいいのに
もう痛みすらそこに生じて
痛みを感じる瞬間さえ
二人が同時に振り向いて







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